説教があれば 晴れた日は、猫になりたい。
2013年5月の過去記事です。
前回の記事の翌年くらいでしょうか。
※月イチの支援施設のお泊りは
4年生まで続けました。
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前回書いた記事のように
一時期は、逃げ場のない迷路に
迷い込んだかのような私たちでしたが、
どうにかこうにかで、そこを抜け出し、
アップアップの、とはいえ
日常を取り戻しました。
そして、ここにきて急激に
夫がいい兆しとしての変化を
見せ始めているのです。
ええ、ええ。
油断なんてしていません。
仮に夫がOKでも
私自身がOUTになる危険性は未だ大ですし。
5年後どころか
来年どうなっているかも危うい家族。
我が家こそ一寸先は分かりません。
とはいえ、最近の夫は
本当に少しおかしいのです。
いや、いい意味で、ですけど。
月に最低1度は
支援施設にお泊りしているレンの不在中、
夫が彼女のことを話題にしたことは
ず―――――っと、
ただの1度もなかったのですが。
4月以降。
初めて口にしました。
「アイツ(レン)、今頃、どうしてっかな」
私は夫の前では特に反応もしませんでしたが、
心の中では
「え―――――っ???!」
同じ空間に居ても
彼の苛立ちを、前ほど感じない。
彼に聞いてみました。
「心境の変化ですか?」
すると、彼も不思議そうに
首を捻りながら答えました。
「なんか、オレ、前と違う?
やっぱり分かる?
どうしてか分かんないんだけど。
別にムリしてるわけでもないんだよ」
色々暴露してしまっているので
誤解する方もいるかもしれませんが
彼は、これまでも、
がんばって普通にいい父さんを
演じてくれることもよくありました。
レンの努力や成長に対して、
本音は、どーでもいいだろうに
むちゃくちゃ褒めてくれたり、
意図的に甘やかしてくれたり。
彼がレンにあれこれと、
口やかましく指導するのは
「見ていると腹が立つから。
レンのためなんかじゃない」
と本人も言うし
私もそれを疑っていません。
彼が、いいお父さんをやってくれるのは
育てにくいタイプであるはずの
レンを育てる私の努力に対しての
協力や労いの気持ちからだったと思います。
だから、そんなシーンではいつも
彼の頑張りというか、
ムリしてる感を感じていました。
でも今、今だけかもしれないけれど
それが殆どないのです。
なんというか、
もっと空気がナチュラルなのです。
レンの夫に対する変化は
これまた単純で非常に分かりやすく。
少し前までの朝は
夫に対しては挨拶と必要最低限の会話だけで
忙しい私にまとわりついては、夫から
「さっさと用意しろ!」と
叱られるのが常でした。
最近は、毎朝のように
昨日あったことを
夫にまとわりついて話しかけては
うるさがられています。
でも、その拒否からにじみ出るものが
多分、レンにとっても
これまでとは違うものなのでしょう。
少し前に暴言吐かれたことなど
恐らく今の彼女には露ほども残っていません。
大きくなってから改めて
感じる入ることはあるかもしれませんが
彼女の特徴としての幼さは、
特殊な家族の一員としての
彼女の強みでもあるのです。
そして二週間前。
知人と東京ドームに巨人戦を観に行った夫。
なんと、
レンとお揃いの
ジャビット君ストラップを購入!!
これにはさすがに驚愕しました。
いえ、プレゼントはこれまでにも
買ってくれていましたよ。
誕生日だとかクリスマスだとか。
ここはやっとかないといけないでしょう、という
押さえどころはきっちりと。
でも、お揃いですよ!
ペアですよ!
ありえないでしょう、これは。
「前に、要らない古いジャビット君あげたとき
アイツ、すごく喜んでたからさ。
オレはどっちでもいいから」
ジャビット君……。
夫に
「好きな方でいいぞ」と二つを手渡されたレン。
「どっちでもいい」
「おとうさんが決めて」
「おかあさんが決めて」
空気読めないレンは喜びもイマイチ。
レンよ。
ホント、頼みますよ。
お願いしますよ。
ここ、とっても大事なとこですよ。
レンは大した喜びも見せないまま
「おとうさん、ありがとう」
と言いはして、ピースサインのしている
ジャビットくんを選びました。
夫には極秘ですが、
翌日、私はレンに
「これおかーさんにあげる」と
このストラップを目前にぶら下げられました。
全力で拒否し、
「お父さんの気持ちを大事にしなさい」と
レンには難度の高い説教。
が、レンは私の渾身の説教をもろともせず。
「あー、そうだ!
○○くんもジャビットくん好きなんだよ。
あげていい?」
だーかーらーっ!
ダメだって言ってんでしょーが!!
レンちゃん。
お願いだから、もうしばらくは持っていようね。
各修羅場からもそんなには経ってないし
まだ微妙なとこなんだからさ。
おかーさんの知らないうちに
お友だちにあげたりしないでね。
さて、どうしてこうも急激に
(今だけだったとしても)
夫の態度が軟化したのか。
思い当たることがあるのです。
それはまた。
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