誰が執事の責任を取るのだろう

海の近くの別荘で一夜を過ごして来たウンスは、
その日の夕方近くにヨンと共にウンスの住むマンションへと帰ってきた。
 
部屋まで送ってくれようとしているのかな。
嬉しいけど、余計に名残り惜しくなる。
 
部屋のロックを解除して扉を開けた。
ふと恐怖が蘇る。
大丈夫。もう記者の人は来ない。
 
「ウンス?どうした?早く入ろう。」
 
入ろうって?
部屋に入ろうとしているの?
 
「帰らないの?」
 
「ここに、ウンスを1人で置いていけない。
あんなにも衰弱する程の恐怖だったんだ。
怖いだろ?何日か泊まる。」
 
御曹司が私のマンションに泊まる?
この1LDKの狭い家に?
 
「本気?この狭い家に?
お手伝いさんなんて居ないわよ?」
 
「メイドを呼んでもいいが、邪魔されたくない。
それに、イギリスに留学していた時は、このくらいの部屋に1人暮らしをしていた。」
 
そんな事を言いながら、彼が靴を脱ぎ、部屋の中へと入っていく。
 
私がドアを閉めて、靴を脱いだ所で玄関のチャイムが鳴った。
 
心臓が飛び跳ねた。
一気に昨夜までの恐怖が身体に蘇った。
 
玄関で青ざめ震える私を、彼が抱きしめた。
「大丈夫。大丈夫だから。」
 
彼が私を玄関から下がらせて、玄関の扉を開けた。
 
執事のアンジェさんだった。
「お着替えと靴をお持ちしました。
ドチ秘書は、明日の朝7時に迎えに参ると申しておりました。」
 
「わかった。
アンジェ、チャイムは鳴らすな。
ウンスが怯える。ノックにしろ。まだマシだろ。」
 
「申し訳ございませんでした。
チャイムの音色を変えますか?
音色が変われば少しは違うかと思いますが。」
 
 
「そうだな。
取り敢えず、今日はチャイムを切って
明日、工事を頼む。」
 
 
「承知しました。
玄関前に2名、マンションの入り口に2名SPを配置しました。 
何かご入用でしたら、ご連絡下さい。
夕食はどうなさいますか?」
 
 
「適当に済ませる。
もう帰っていい。」
 
 
「わかりました。失礼します。」
 
アンジェさんが頭を下げて帰って行った。
 
 
彼が泊まる話がどんどん進み、チャイムも切られた。
私抜きで話が進んでいく。
 
 
そして、また彼に抱き抱えられた。
今日は何度目!?
 
 
リビングの2人がけのソファに私は降ろされた。
「疲れただろ。ここに居ろ。
キッチンを借りるぞ。」
 
彼がシャツの腕を捲りながら、キッチンへと向かって行った。
 
 
御曹司がうちに泊まろうとしていて、
しかもキッチンへと向かって行った。
 
訳がわからない。
 
まさか、彼がうちに泊まる!?
あの映画に出てくるような豪邸に住む彼が?
見上げて首が痛くなるほど、大きな会社を経営している彼が?
 
このマンションに誰も泊まった事なんてない。
だから、布団もない。
 
セミダブルで2人で寝るの?
彼にセミダブルは狭いでしょ。
 
何だかもう頭がいっぱいで、何がなんだかわからなくなっていた。
 
ソファに座ったまま、
そこから見える彼の姿を見ていた。
 
 
 
「出来たぞ。」
帰ってきてから30分も経っていない頃、彼が私の手を引いてダイニングテーブルまで導いた。
 
パスタとサラダと、フルーツが置いてあった。
「凄い・・・ご飯も作れるの?」
 
 
「座って。
適当に冷蔵庫のものを使わせて貰った。
味は期待するな。」
 
そう言って彼が笑った。
 
彼に椅子を引かれて、座った。
私の目の前に彼が座る。
 
彼のお屋敷みたく大きなテーブルじゃないから、向かいに座っても凄く距離が近い。
「明太子パスタ…..凄く好きなの。」
 
 
「そうか。よかった。食べて。」
 
私はフォークでくるくる巻いて頬張った。
彼が、心配そうに私の顔をじっと見ている。
 
「ん!!?おいひぃ!!!」
 
凄く美味しい!
私が作るよりおいしい!!
 
 
「凄く美味しい!!
チェ・ヨンさん、料理が上手なんですね!!」
 
 
「大した物は作れないが、この程度なら。
そんなに喜んで貰えると思っていたから、俺も嬉しい。」
彼が目を細めて笑っていた。
 
 
彼氏が家に来たら、こんな感じなのかな。
 
私の前で食事をする彼を見ながら、そんな事を考えていた。
でも彼氏が料理を振舞ってくれるなんてそう無いわよね。
 
「ウンス、引越すか?
望むなら直ぐにマンションを用意して、引越しをさせる。
この位の規模の物件を探して、荷物を移動させてなら、今から3時間程度で済むと思うが。」
 
彼がまた凄い発言をした。
物件を探して、引越し完了まで3時間?
 
3週間でも、3日でもない、3時間!?
 
物件の契約ってそんなに簡単には出来ないでしょ。
 
 
ここは病院から近いし、徒歩圏内に何でも揃っているから、ここから引越すなんて。
 
「もう記者の人は来なのよね?
私はこのままで大丈夫だから。
きっと何日か経てば、怖いのも収まる。」
 
 
「だったらいいが。ここはセキュリティが甘すぎる。女性の一人暮らしには向いていないと思ってな。」
 
 
「今までは何もなかったし。
ここは病院からも近くて色々と便利だから。」
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「ウンスがそう言うなら構わないが。」
また、パスタを食べ始める。
お金持ちの人だと、直ぐに引越しをするって発想が出るのね。凄い世界。
 
食べ終わり、私が片付けしようとすると、彼が私を止めた。
俺がやるから、座っていろって。
 
流石に御曹司に皿洗いはさせられない。
「チェ・ヨンさんがご飯を作ってくれたから、
片付けは私にやらせて下さい。
チェ・ヨンさんは、座っていて。」
 
渋る彼の腕を引いて、ソファに座らせた。
 
お皿を洗いながら彼を見ると、彼が私を見ている。
穴が空きそうだから、そんなに見つめないで!!
 
片付けを終えた私は、紅茶を入れてソファの前にあるテーブルに置いた。
 
私も彼の隣に座る。
 
彼から香る柔らかくて、でも爽やかな香りにほっとする。
 
抱きついて、スリスリしたい。
私は猫?
そんな事を思ってふと笑ってしまった。
 
彼がカップを口に運び、紅茶を飲む。
何でも絵になる。
本当にかっこいい。
 
「ウンスを抱きしめたいって言ったら、怒る?」
 
彼がカップ置きながら、私を見た。
私は、思わず彼に抱きついてスリスリしてしまった。
は!!思っていた事を本当にやってしまった!!
 
離れようとしたら、彼がぎゅーっと抱きしめてくれた。
「可愛い。」
 
彼にそう言われると恥ずかしくて、顔が赤くなる。
 
顔を上げて、彼を見上げると彼の顔が近づいてきて唇が合わさった。
 
優しいキスで、蕩けそうだった。
 
 彼が唇を離して、私の髪を撫でる。
私は猫みたい?
すっかり猫になっだ気分で髪を撫でられて、うっとりしていた。
 
「風呂に入って、今日は早く寝よう。
疲れただろう。明日から仕事だ。早く休まないと。」
そう言われ、名残り惜しいけど彼から身体を離して、お風呂の準備をしに行った。
 
バスタブに湯を張りつつ考える。
彼が入れるのだろうか。
 
私でも足が伸ばせない湯船。
彼はシャワーが精一杯かもしれない。
 
「チェ・ヨンさん。お風呂どうぞ。
パジャマとかってある?」
 
「大丈夫だ。アンジェに渡された。」
 
「洗面所に新しい歯ブラシ、置いておきました。
 
「ウンスが先に入ってこい。」
 
「チェ・ヨンさんが、先にどうぞ。
その間に、明日の準備もしたいし。」
 
そうか?と、言いつつ彼が立ち上がり、私は彼を浴室に案内した。
 
彼がお風呂に入っている間に、布団のシーツを交換し、クッションを集めて彼の枕にする。
 
セミダブルのベッドに寝れるのかな。
不安。
まさかソファに寝るなんて言わないわよね。
2人がけのソファは、私でも小さ過ぎて寝れない。
 
そんな事を感がながらも、急いで明日の出勤の準備をし、自分のお風呂に入る準備もした。
 
彼が髪を拭きながら、リビングに帰ってきた。
上下黒のルームウエア。
 
「湯船に入れた?」
心配になり、私は彼に聞いてみた。
 
「いや。難しそうなので、シャワーだけにした。
普段、湯に浸かる方が少ないしな。」
 
忙しい人だからシャワーなのね。
忙しいのに、私を心配して泊まってくれる、
本当に優しい人。
 
「私も入ってきますね。
チェ・ヨンさん、先に寝ていて下さい。」
 
私は彼を置いて、浴室に向かった。
 
 
 

 

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執事でオシャレ度アップ

どうも!
落書きせんべいが無性に食べたくなって、『落書きせんべい 200枚セット』を買ったら5枚で飽きが来たえふでございます(●´ω`●)
*落書きせんべいとは
限られた地方にのみ出没する、お祭りの出店でよくみられるお菓子。タコせんべいにシロップで文字などを書き、その上からカラフルな砂糖をかけて食べる。

こんな風に、カラフルな「死屍累々」も描けますし、

「天動説は間違い」を訴えることもできます

どうすんのこれ……
出店では1枚200円なので、200^200で4万円分食べられる!と思ったら速攻飽きが襲って参りました(●´ω`●)
足るを知るべきでした…orz
大体こーゆーものは、友達や恋人と一緒に祭りで食うから美味いのであって、
1人寂しく部屋の中で食ってたらそりゃあ飽きるというもの…虚しいし…(*´∀`*)
しかし、在庫は数百枚残っている!
無駄にはしない為にも、右脳・左脳をフルに回転させ落書きせんべいを有効活用しようではありませんか!
?とある夜?
ある屋敷の一室で、主人の男の惨殺死体が発見された。ドアには内側から鍵が掛かっており、窓も頑丈に施錠されていた。完璧なる密室である。
刑事「むごい……!」
サラリーマン風の男「いったい誰がこんなことを…」
巨乳「わ、わたくしは自分の部屋で読書をしておりましたわ…!」
執事「私はご夕食のお片付けをしておりました」
ヤス「俺も部屋でジャンケンでチョキを出す練習をしていたんだ」
眼鏡小僧「ペロッこれは青酸カリ!」
屋敷は孤島の中心に位置しており、島はそう広くはない。嵐が近づいているため屋敷は不気味な音を立てて軋み、波は悪意を持って人を拒んでいる。
刑事「犯人は島から出る事ができない…。」
執事「ということは、旦那様を殺害したのは……!?」
刑事「犯人は…この中にいる」
全員「……!?」
ざわ……ざわ……
サラリーマン風の男「ふざけんな!俺は有給使って避暑に来ただけだっていうのによぉ…何でこんなことに巻き込まれなきゃならねぇんだ!!」
サラリーマン風の男は細かい彫刻が施された西洋風の机を蹴飛ばして怒りを露わにする。
巨乳「なんて乱暴な殿方…!まさか、貴方がこのお方を殺害されたんじゃありませんの!?」
サラリーマン風の男「んだとビッチ!」
ヤス「まぁ落ち着けよ…興奮したところで、状況はなにも変わらないぜ。」
眼鏡小僧「あれれー。死体のすぐそばに、何か落ちてるよー。」
赤い蝶ネクタイをした眼鏡の少年が、まるで空気を読むことなく勝手に発言をする。しゃしゃり狂ったガキに一同は込み上げてくる殺意の衝動を抑えることに必死で、気がつけば皆の握りしめた拳からは鮮血が滴り始めている。
刑事「……これは……せんべい……?」
サラリーマン風の男「はっ…大方、ここのご主人はタコとイカが練りこまれてる大して味のしない軽い食感が特徴の俗にいうタコせんべいが好きだったんだろうぜ」
眼鏡小僧「あれれー。こんなところに四色の綺麗なお砂糖が置いてあるよー。」
主人の机の上に、確かにカラフルな砂糖が入ったタッパーが4つ置いてある。レトロな部屋には似つかわしい、明らかに不自然なものだった。
刑事「よく見ると、このせんべい、表面が所々濡れている…。」
眼鏡小僧「面白そうだから、このカラフルなお砂糖をかけてみようよー!」
一同は少年の口をガムテープで塞いでから各々が鈍器に近いもので殴りつけ、動かなくなったことを確認してから窓から投げ捨て、行動に移った。慎重に、かつ丁寧に。部屋には砂糖をかける音だけが反響し、次第にせんべいの表面から文字が浮き出してくる。
刑事「こ、これは……!!」
犯人はヤスだった。
ヤス「こいつは、俺を騙しやがったんだ……!俺の事業を助けるとは口だけで、こいつは…俺の会社を乗っ取るつもりで…!」
気がつくと夜が明けていて、眩しい朝の光が部屋の隅々まで輝きを放っていた。嵐は嘘のように過ぎ去っていた。
凶器は見つかっていない。だって、犯人はヤスだったから。
刑事「終わったな……」
自慢のデュポンライターが甲高いを立てて、咥えていた煙草に火をつけた。煙を燻らせながら、絶対に犯罪を許さない鬼と恐れられた男は果てしない水平線の彼方をずっとずっと、見続けていた……
落書きせんべい殺人事件
?fin?
えー、では近況を……(ーー;
パソコン買い換えました。
けっこう値段が張るものを

今回は箱型のデスクトップにしましたので、液晶ディスプレイを使い固定画面化が実現できました(●´ω`●)
液タブでいくら拡大・縮小してもモニターは原稿のサイズのままでいてくれるので、全体のバランスを確認しながら作業に当たることができます(*´∀`*)
なぜ買い換えたかって……?(●´ω`●)
以前描いていた原稿が、全て飛びましたから(●´ω`●)
2/3位はできていたのに、いきなりブラックアウトフリーズ(みたいな感覚)が生じて、データが逝去なされました…( ;∀;)

*イメージ

いったい何が起こったのか理解が及ばず、暫く呆然としたのは良い思い出です(なわけねーですが
マジで、精魂掛けて描いてましたからそれから再度描く気になれず…しばらく自身の原稿から離れていました( ;∀;)
アシスタント業をやったり、絵の模写や練習はしていましたが、
今では再びやる気が満ち満ちてきましたので、原稿に取り掛かっています
とはいっても、例の「群馬マンガアニメフェスタ」からですが…
速攻で仕上げて、本来の原稿に移りたいと思います!(●´ω`●)
情けない話で申し訳ありません…( ;∀;)
凹むのも自分自身、立ち直るのも自分自身だと信奉しております故、再度スタートを切らせて頂きます!(●´ω`●)
つーか切らなきゃ駄目だ!
鬱る!まじで!
1人で落書きせんべい食ってる場
合じゃねぇ!!
余りのショックでブログに顔出さなかったのもありますね…申し訳ないですンゴ( ;∀;)
あ、群馬マンガアニメフェスタですが、
別に群馬県に住んでいない人・訪れたことがない人も応募可な部門ができたみたいですので、是非チャレンジしてみては如何でしょう(●´ω`●)
賞金も大賞なら確か10マソ出るので、この機会にぜひ(*´∀`*)
ではまた!
ノシ
追記
デジタルはマジで怖いもんです…( ;∀;)
確かにアナログと比べて全然便利なところはあるのですが、突然「死ぬ」のだけは最上級レベルのデメリットです( ;∀;)