ランボー 怒りの執事

「潤様…」

「思い出したか?」
「はい、思い出しました。
俺が和也なんですね。」
俺、自分に嫉妬してたんだ。
「智様の記憶がないのは?」
「あの時、一緒に逃げていれば
あの時、水を飲まなければ
和也様を殺してしまったと後悔ばかりされて
智様は食べることも、
眠ることも、
笑うなど感情をだすことも、
生きることを拒否して、
智様は人形のようでした。

あのままでは国王の証である黒羽を持つ智様を

死なせるわけにはいかなかったので親父が智様に術をかけたんだ。

だから、智様の記憶がないんだ。

二人はまた出会って愛し合っているんだろ。

俺は遊郭で初めてりゅうを見たときに

和也様だとすぐにわかったけど、

和也様ではなくりゅうであって欲しかったよ。

りゅう、好きだったよ。」

「ありがとうございます。

潤様は初めて優しく抱いてくれた方でした。

でも、俺も抱いて欲しいと願うのは智様だけなんです。

色んな奴に抱かれて汚れた俺を

浄化してくれるのは智様だけなんです。

智様が一杯で溢れてる。」

「俺と翔様は国王にはつかえる執事と陰陽師の翼をもっている。

国王の智の番の翼をもつ和也様にも忠誠を誓うよ。二人の幸せを誰にも邪魔させない。」

「ありがとう、潤様。

俺が和也だということはまだ隠しておいた

方がいいのかな?」

「儀式が終わってから記憶を目覚めさせると親父が言ってたからまだ秘密だ。」

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こんにちは!真梨絵です。

 

 

今日は諸事情?により、時間ができたので、ハルさんとの恋を進めます。

 

 

・・・・・・

翌日、リュカが報告のためラッドの屋敷を訪れていた。
マフィアは結局、ブラッドレイ家とは無関係だとわかったのだ。
「マリーちゃんのことは、どうするつもりなんですか?」
「んー…どうするかな」
「あいつ『ら』?」
ちょうどその時ドアが開き、ハルが現れた。
「ラッド様、マリーの今後の処遇について、お話があるのですが」
「…な?」
ラッドはハルを指さして、肩をすくめる。
「なるほど」
リュカも理解したらしく、古くからの友人を見て、微笑を浮かべた。

朝食の席で、私が屋敷に住み続けることが報告された。
「マリー、マフィアの一件では、協力ありがとう。これにて、君の割ったティーカップの弁償は完了だ」
ラッド様はそう宣言すると、満面の笑みを浮かべた。
「それから、改めて…我が家にようこそ、レディマリー」
「あの…本当に、いいんでしょうか」
「もちろんだ。ただし…君を屋敷に住まわせるのには、ふたつ条件がある」
ひとつは、ブルーベルの仕事を続けること。
ふたつめは、屋敷にいる間はクロムウェルけの令嬢を続けること。
無期限のため、出て行きたくなったら相談してほしい、とラッド様は言う。
「…それだけ、ですか?」
「ああ。君は研究に忙しくなるだろうし、他のことは頼めないよ」
「ハルの研究を手伝うのか?」
アレクがいぶかしげに私を見て眉を寄せた。
「アレク。違う。マリーとハルはお互いを研究するんだ」
「…はあ?つまり、マリーとハルは…」
言いかけたアレクの口を、ラッド様の手のひらが素早く塞いだ。
「アレク、そこは当人達が気づくまで、放っておこうか」
「…まあ、そうだな」
(…?)
ハルさんは深刻そうな顔で、私を見つめていた。
「…無期限で令嬢を演じるとなると、本格的な仕込みが必要だな」
「仕込み…ですか?」
「安心しろ、俺がきっちり教えてやる」
「お…お手柔らかに、お願いします…」

その頃、ローガン=ブラッドレイが、街の教会を訪れていた。
クリスも、一連の事件についてはすでに耳にしているようだ。
「近ごろ突然降って湧いた、ラッド=クロムウェルの妹…」
ローガンの冷たい眼差しが、鋭く光る。
「あれに、ユアンは特別興味を持っているようだが、あれが本当にラッドの妹だとは思えん」
「…どうするつもりだ?」
クリスの問いかけに、ローガンが酷薄な笑みを浮かべて答えた。
「私が、直接彼女に会って、確かめる」

昨日に引き続きブルーベルはお休みで、朝食を終えると、今日はそれぞれ思い思いに過ごすことになっていた。
レッスンをつけるのは明日以降とハルさんに言われ、また薬の研究をしているのかと思った私は、コーヒーを載せたトレーを手に、ハルさんの部屋をノックした。
「失礼します」
部屋に入ると、ハルさんはリュカと一緒に書面を見ていた。
マリー「あれ、リュカ、来てたの?」
リュカ「おじゃましてます」
ハル「警察に提出する報告書をまとめていた」
(コーヒー、ひとつしか持ってこなかったな)
「ハルさん、どうぞ。リュカの分も持ってくるね」
「ああ、いいよ、お構いなく」
リュカに断ってハルさんにカップを渡すと、ハルさんが咎めるように私を見た。
「…マリー、俺はまだ君の執事だ。こんなメイドの真似事をする必要はない」
「メイドの真似事じゃなくて、私がしたかっただけですから」
はっきり答えると、ハルさんはため息をひとつついて、カップに口をつけた。
「あれ、ハル、あんなに苦手だったのに、コーヒー飲めるようになったんだ?」
「え?」
リュカの言葉に私が目を見開くと、ハルさんが動きをぴたりと止める。
「…もしかしてマリーちゃんが淹れてくれるから、無理して飲んでた、とか」
「…無理は、していない」
「…ハルって、ほんと嘘下手だよね」
(っ…私、コーヒーが苦手なハルさんに、二度も…)
「っ…あの……」
「…何だ」
謝らなきゃと思うのに、言葉が出てこない。
「あ…あの」
気まずげに目を逸らすハルさんの、うっすらと染まった頬を見ると、嬉しいような、恥ずかしいような、なんとも言えない気持ちになって、私まで頬が熱くなる。
「……」
「……」
「…俺、出て行った方がいいかな?」
リュカが呟いた時、ガチャ、と無遠慮にドアが開いた。
「おー、揃ってるな」
(ラッド様…っ?)
「こんな天気の良い休日だ、ピクニックに行くぞ!」

「マリー、きちんと掴まれ。振り落とされる」
ラッド様の突然の提案はいつものことだとして…どうして私はハルさんと一緒の馬なのか。
仕方なくハルさんの腕をぎゅっと掴むと、上がりっぱなしの体温は、全然下がる気配がない。
さっきの様子が嘘のように涼しい顔で馬を駆るハルさんを見ていると、何だか恨めしい気持ちになってくる。
「この辺りにするかー」
ラッド様の声を合図に、ハルさんが身軽に馬から降りた。
「…はい」
差し出された手に手を重ねると、腕を引かれて身体が宙に浮く。
そして、ハルさんの広い胸に抱きとめられた。
「っ…!」
ぶわっと顔が熱くなり、とっさにハルさんの胸を押し返して距離を取る。
「…何をしているんだ?」
「な、なんでも…!」
そんな私に追い打ちをかけるように、遠くからリュカの声がした。
「ハル、マリーちゃん、俺達もう少し遠くまで行ってみるから!」
(えっ!?)
あっという間に、二人っきりで取り残されてしまう。
(そ、そんな…っ)
ハル「…マリー」

 

 

6話終了!

 

 

なんと、甘酸っぱい・・・お互いにウブだと、こんな感じになるのか~。

 

 

それではまた次回!