説教をマスターしたい人が読むべきエントリー50選
詩…6
メロディー…6
サウンド…6
構成…7
総合…25
PIERROTの歌詞を読んでいたら、毒を含んだものが多く含まれていたように感じました。が、曲調がポップスに近いものが多いような気もしました。けれども、本曲はロックの香りが漂う一曲でした。
PIERROTの楽曲『クリア・スカイ』(音楽編106にて紹介)などと比較すると、一つ一つの音色が重い印象を受けました。そして、キリトさんの歌声も魅力的に感じました。「ブチキレそうなヤバすぎる少年少女達よ~♪」という歌詞が幾度か歌われますが、誘発されて私まで「ブチキレ」そうになります(笑)。何が言いたいのか分からない上司、言うことがコロコロと変わる社長、これらの人間に囲まれて私はブチキレそうです。けれども、ブチキレるのはよくありません。本曲を聴いて癒されようと思います。愛聴者をその気にさせてしまうのがロック音楽の魅力であると私は思いました。
歌詞については毒々しさが漂っているように感じました。
「説教じみたパパとママもね 腰を振って君を生み出したんだ」
思わず笑ってしまいましたが、その通りの真理であるはずです。性行為は本質的には尊い行為であるはずです。しかし、何故か汚らわしいもののように扱われているように思えてなりません。アダルトなお姉さまたちが差別的に扱われているのが典型的な例でしょう。
「相変わらずウソッパチな癒し系の唄が流れるこの街で」
「相変わらずウソッパチなリバイバルの唄が流れるこの街で」
当時(2003年)、「リバイバルの唄」が流行していたかは記憶しておりませんが「癒し系」という言葉はこの時期には存在していたと思います。「リバイバル」や「癒し系」といったものに対して「ウソッパチ」と断罪できるところに憧れました。自身の価値観が確立されているためです。私の場合、「リバイバル」の一つとも言えるカバー曲にかつては嫌悪感を抱いていました。しかし、今では積極的に聴くようになりました…。新しい価値観を手に入れることが出来たと言えるのかもしれませんが、自身の価値観が全く確立されていないことに情けなくなります。
「完璧なまでの人生設計もね ミサイル一つで木っ端微塵なんだ」
当時、北の国から「ミサイル」が飛んできて騒がしかったように記憶しております。世相を交えていて、心に残りました。そして…時を経て2017年。昨今も、北の国からの「ミサイル」が騒がしくなってきました。15年近くの時が経っているのに、一向に解決しない情勢に哀しさが募りました。
‘流行’や‘常識’といったものは、大多数の人間が少数に押し付けるものと言えるかもしれません。其はときに『グロテスク』に映るのかもしれない、と感じました。